2019年8月にサラリーマン生活に終止符を打ち、フリーランスのエンジニアとして独立しました。
この記事は、フリーランスとして独立を考えている方、または独立したばかりの方に向けたものです。
筆者の簡単な経歴
- 2009年4月:3年制の専門学校を卒業
- 2009年4月:IT系の中小企業に就職
- 2019年7月:10年間勤め、退職、フリーランスとして独立
- 2019年8月:開業手続き、レバテックフリーランスに登録
- 2019年9月:レバテック経由で上場企業に開発要員として入場
- 2020年4月:直接契約で電子決済系の開発現場へ開発要員として入場
- 現在:契約を継続中。
フリーランスになる前にやっておくべきこと
これから説明することはサラリーマンからフリーランスに転身するときに、"私の場合"やっておいてよかったことになります。
すべての方が当てはまるわけではありませんので、ご参考としてください。
円満退社をするための調整
私は2019年8月一杯で退職をしましたが、退職の打診は18年の11月頃からしていました。
チームの責任者でもあったため、"若手の育成"と"後釜"の調整に半年以上かかりました。
結果、フリーランスに転身後も元上司、部下の方と飲みに行く間柄を継続でき、精神的に優位な状態で独立できました。退職後も知った仲の人と、技術的なお話ができるのは嬉しかったです。
開業費の計算
開業費は フリーランスになるまでに掛かった経費のことです。期間は定まっておらず、事業に関連するものを経費にすることができます。
※個人的なものは開業費に含めません。
サラリーマンのうちに整理しておいたほうが良いでしょう。
私の場合は以下が該当します。
- 仕事用に購入したタブレットPC(surface pro4)
- 個人ブログのサーバ費用 / 有料テーマ
- フリーランスの友人へ相談したときの飲み会代(接待・交際費)
- 事務用品(経費を保存するファイル等)
これらは纏めた合計金額を開業費として計上できます。私はエクセルで開業費のリストを作成して保管してます。
スキルシートの最新化
サラリーマンのうちに自分が携わってきた業務を書き起こしておきましょう。
フリーランスに転身したときに顧客面談で役に立ちます。面談ではその人が現場とスキルマッチしているか聞かれます。
自分の功績を思い出せないなんてことはないようにしましょう。
私も面談で、「ココの現場では具体的になにをしたの?」「この現場で一番苦労した経験は何?」と聞かれました。
クレジットカードの申請
事業専用の口座はサラリーマンのうちに作成しておきましょう。
審査が簡単に通ります。私は屋号で口座を開設しました。お客様からの振り込みは全て屋号の口座にしています。
書類に書くことになる振込先の名義。どちらがいいですか。
- 振り込み先:JIRO MIYAFUJI
- 振り込み先:IT-TECH JIRO MIYAFUJI
クラウドサービスなどの選定
時間のあるうちに、便利なサービスを調べておいたほうが良いです。
便利なサービスは最初に選定して使い始めたほうが、後から使うより時間の節約になります。
私は、以下を事前に登録しました。
起業前に登録したサービス
- Freee (会計ソフト)
- Stock (情報整理用のメモ)
- Booky (ブックマーク管理)
- 各種フリマ登録(中古品を活用して、経費削減)
- 事業用ドメインのメールアドレス
(Gmailでも良いですが、自分のドメインを取得しました。) - エージェントサイトの登録(私は友人の紹介でしたのでレバテックのみを登録しました)
メールアドレスはブログのドメインを利用しています。⇒「@miyalog.info」
レンタルサーバと契約するとメールアドレスも一緒についてきます。(追加料金などはかかりません。)
※レンタルサーバの更新料を未納し、サーバが凍結されるとメールの送受信もできなくなります。注意が必要です。
私が利用しているレンタルーサーバ
私が利用したエージェント(レバテックフリーランス)
健康保険の切り替え
会社で入っていた保険を 任意継続 か 国民健康保険 に切り替えるか考えておきましょう。人によって、任意継続のほうが安く済む場合があります。
私は、任意継続としました。ただし、任意継続は最長2年までしかできないため、2年間を経過すれば国民健康保険に切り替える必要があります。
確定拠出年金の切り替え(または加入)
定年後の年金について、個人事業主はサラリーマンよりも受給額が少ないです。
個人事業主は 国民年金の1階建て に対して、サラリーマンは国民年金+厚生年金の2階建となっているためです。
これでは、個人事業主の老後の資産は不安が大きくなります。そのため、国が制度を用意してくれています。
その名は「確定拠出年金」です。サラリーマンでも個人事業主でも利用できます。
また、確定拠出年金は掛け金が税金の対象から外れ、出た利益も課税されません。つまり節税にもなるのです。
毎月5万円を積み立てると確定申告の時に税金が60万円分お得になります。
運用せずに貯金感覚で入れるだけでもお得です。ただし、60歳になるまで引き落とせないというデメリットもありますので計画的に利用しましょう。
私は月5万 積み立てています。実績も以下の記事に纏めています。
まとめ
私が実際に試したことを軸に、記事にさせていただきました。独立を考えられている方の参考になれば幸いです。
会社に所属していないということは、金融機関、不動産屋からの信頼が落ちてしまいます。
所属している会社によっては出戻りをできると思いますが、大手企業となると難しくなります。
たとえ、上司がいつでも戻っておいで と言ってくれても2年後、変わらず受け入れてくるか。また、人事・面談で落とされることもあります。
転職、独立は慎重に判断して、決断をしましょう。