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働かずに年収1000万円を稼いでいたプログラマー

仕事を全自動化したプログラマが6年間も働かずに1000万円を得ていたことが海外のニュースで報道されました。

Programmer Automates His Job For 6 Years, Finally Gets Fired, Forgets How To Code| Interesting Engineering
http://interestingengineering.com/programmer-automates-job-6-years-boss-fires-finds/

あなたはこれを悪いことだと思いますか? 彼は何をして怠慢な社会人生活を過ごしていたのか紹介したいと思います。

彼は何者だったのか

FiletOfFish1066(FOFさん)は有名なIT企業に就職し、年間平均95,000ドルを受け取っていました。入社試験のスコアも高く、優秀だったようです。

社内には仲間が居なかったようで目立つこともありませんでした。

FOFさんは実家暮らしで、お昼はサンドウィッチなどの軽食で済ませ、夕飯は母親の手料理を食べていました。決して贅沢はしていませんでした。

 

彼はなぜ業務を自動化できたのか。

記事から察するに彼はプログラムのテストを行うテスター(※)という立ち位置だったと推測できます。

※テスター =プログラムコードをテストし、問題がないか確認する人

業務がテストのみであれば、自動化することは難易度の高い作業ではありません。

テストの自動化は筆者でもできます。

プログラムのテストは、最初は人がチェックをします。人がチェックする動作をプログラムコードに起こしすことは、一般的な自動化技術なのです。

FOFさんは開発力に長けていたわけではないようです。テスターという立ち位置を守り、自身が作成したテストコードを実行し、結果を報告していただけのようです。

単純に環境と仕事に恵まれたため、成し得た偉業とも言えます。

 

日本のIT業界においても、少子高齢化に備え自動化を推進している企業が実は多いのです。

最近では、地方のクリーニング屋が一からプログラミングを勉強し、クリーニング作業の一部を自動化していました。
(Youtubeの広告で紹介もされていましたね)

 

テストの自動化をしてみたい

ITの世界には、様々な自動化ツールが存在しています。

毎回同じような操作を行う現場であれば、自動化は可能です。

勤怠の退勤管理をブラウザで管理している会社であれば、指定した時間に「ブラウザを立ち上げ、指定のサイトへアクセスし、IDとパスワードを入力し、退勤時間を登録する」ツールを筆者であれば10分で作成できます。

自動化ツールの一部を紹介

WEB画面の操作を記録し、コード化した後、実行することができる。

Javaのプログラムコードのテストコードが書ける。

Rubyで動作するWebアプリケーション向けのテスト自動化ツール

AngularJS Webアプリケーションをテストするために開発された自動化フレームワーク

キーワード駆動の自動テストフレームワーク。最大の魅力はキーワードのコード(英文)を読むだけでテスト内容が分かる。

Webアプリケーション、モバイル、Webサービス用の強力な統合テスト自動化ソリューション。
様々なブラウザ・端末をサポートしている。
Chrome、Firefox、IEや、Android、iOSなどのメジャーなブラウザ・端末は全て対応している。

 

他にも数倍近くの自動化ツール・フレームワークが存在します。

興味のある方は調べてみてください。(私のサイトでも少しづつ紹介していきたいと思います。動画も取りたい...)

テスト自動化の最大のメリット

人件費削減です。

FOFさんも自身の労働時間を削減した結果、好きなことができていました。

筆者の開発現場では約2000件のテストを自動化しています。

2000件のテストケースの実行にかかる時間が4日(32時間)だとして一か月に2回テストを行う必要がある場合、年間で...

テスト時間(32h) × 1年のテスト回数(24h) = 768時間

時給2000円のエンジニアを雇っていたら

1年間掛かるテスト時間(768h) x エンジニアの時給(2000円) = 1,536,000

テストだけで年間、約150万円以上のお金が必要となります。

また、人がテストをするよりもプログラムコードによるテストは精度が高いです。

仮に、テスト自動化にかかる時間が700時間、テストのメンテが月3時間とした場合、2年目から大幅な経費削減が行えます。

自動化したFOFさんのその後

6年後に仕事をしていないことが会社に知られてしまったFOFさんは、解雇されてしまいました。これを不当な解雇と呼ぶ声も多くありました。

しかし、FOFさんは素直に受け入れました。そして、6年間怠惰の生活を過ごした自分はコードすらかけなくなっていることにがっかりしました。今は勉強をするところからやり直しているそうです。

感想

技術者としての発想は素晴らしいと思います。筆者も尊敬しています。

ただ、時間を無駄に過ごしすぎたのがFOFさんの敗因のように思えました。

自動化したことで生まれた時間をもっと違うことに使っていれば、、、本人(FOFさん)もそう思っていると思います。

こういった取り込みを若い世代の方に頑張っていただきたいです。筆者も頑張ります。

最後までご愛読いただきありがとうございました。

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