IT業界に11年勤務している宮藤です。
私の友達は全員転職経験者です。というくらい、転職する人が多いです。
中には転職を3回経験後、企業をしている友達もいます。
なぜ、IT業界は転職してなんぼなのか?という質問を見つけたので、業界視点で解説したいと思います。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12182970517?__ysp=SVTmpa3nlYw%3D
記事の趣旨
iT業界は転職してなんぼ?
なんかIT業界は転職して年収を上げるのが普通と聞いたんですが、30代になると転職は厳しいと聞きます。
じゃあ最長でも9年でスキルをつけなきゃ、昇給は見込めないということですか?
新卒大企業なら別にしなくてもいい?中小、零細は?
この質問について、簡潔に説明をしたいと思います。
IT業界は転職してなんぼ?なのか
それはIT業界全体で、そういった流れ(仕組み)ができあがっているためです。
まず、理由もなく転職をする人は居ない。
というのを理解したうえで、なぜ転職する人が多いのかを考えてみましょう。
【転職したい人の考え】
転職の理由は大きく分けて3つあります。
(1)稼働が高く、休みが取れないため
(2)作業内容に対して、給料が見合っていないため(もっといい給料が欲しい)
(3)今の現場に不満がある(人間関係や福利厚生など)
【企業側の考え】
多くの案件の引き合いがあるが、実務を熟せる技術者がいない。
そんな中、転職者を採用するメリットには以下があります。
(1)案件の受注に繋がり、会社の利益に繋がる
(2)即戦力となる経験者を受け入れることで社内のノウハウが溜まる
IT業界は案件に対して、技術者が少ないため、好条件の求人が多く公開されています。
その中、今の会社に不満を持つ技術者が転職を決意しやすくなっている。というのが実情です。
※ただし、企業も誰でも採用するわけではありません。ある程度の成長が見込める若手や速力の中堅の採用のために動くところが多いです。
転職に興味があるかたは、以下記事が参考になります。よかったら読んでみてください。
なぜ転職すると給料があがるのか
至ってシンプルです。
IT業界では、行っている業務内容と給料は比例しない場合が多いのです。
同じような仕事をしても、会社から支払われる給料が大きく違うなら、給料の高い会社へ行くのは当たり前ですよね。
また、会社からすると、前の会社よりも給料をあげてげたほうが転職してくれる確率が上がり、転職してくれれば会社の利益にも繋がるためwin-winの関係が築けるのです。
なぜ、給料に違いがあるのか
会社の実力、営業力、企業とのパイプにより違いがでます。
取引先企業と直接契約した場合、単価が高く、給料もかなり良いです。
取引先企業との間に1社、2社と挟んでいた場合、単価が高くても、給料は安い場合が多いです。
A社とB社が直接取引をしており、C社がA社の仕事をB社経由で行った場合
A社からは90万頂いたとして、C社へは60万しか支払われません。(金額は例です)
そのため、B社とC社の人が同じ仕事をしていも、給料が違ったりします。
(ただし、B社には案件に対して責任があります)
私の知る限り、技術者の平均単価は50~120万と幅が広いです。
※これは会社間で取引される金額です。単価60万であれば、個人の給料として支払われるのは、そのうちの40%~50%(25~30万)が相場です。
※ちなみに、私の客単価は105万/月です。月の給料は約40万しかいただいていません。
どうでしょうか。C社に勤務しているかたは転職をしたくなりませんか?
その他に
今まで説明してきたのは、一般的な大企業、中小企業に勤めた場合の話です。
他に給料が上がるケースがあります。
(1)スタートアップという新しい市場を開拓する。VRや新規技術に参入。
(2)フリーランスとなり、一人で案件を請け負う。
現在、IT業界は売り手市場のため、フリーランスで活躍している人は年収が大幅に増えているかと思います。
また、フリーランスにジョブチェンジする人も、最近多いです。(私の友達も二人、フリーランスで活躍しています)
正解はありません。考えて、人生設計をしましょう。企業やスタートアップにはそれぞれの魅力があります。
ただ、2020年から徐々に仕事が減り始め、2025年には案件がなくなると見込んでいます。
そのため、今からフリーランスになるかたは慎重に考えたほうが良いですよ。
2020年から働き方改革で残業が規制され、個人に入る収入は減少します。
同時に、消費税が10%となり、物が売れにくくなり、企業にお金が流れにくくなります。
結果、企業側も金策に追われ、フリーランスに仕事を外注することは減少し続けると読んでいます。
よく考えて、転職はしましょう。転職は慎重に。